明治5年と刻まれたキーストーンが歴史を物語る 東置繭所 (国宝)
1872年(明治5年)に建設された「長さ104.4m・幅12.3m・高さ14.8m」二階建ての巨大な倉庫。主に繭を貯蔵していた倉庫で、風通しの良い2階には乾燥させた繭を貯蔵し、1階は事務所や作業場として使用されていました。2階の様子も見学でき、屋根を支える構造は「洋式のトラス工法」により柱のない大空間が広がっています。木材で骨組みを組み、壁はレンガを積み入れる木骨レンガ造で、建物の重量は木骨にかかるため、フランドル積みのレンガ壁も良好な状態で現在も保たれています。見どころは中央付近のアーチ通路。アーチの入口上部には、富岡製糸場が建設された年の「明治五年」と記されたキーストーンがあります。
